2010年 02月 10日
湖のほとりで
ここ数週間、腰のせいでほとんど外出をしなかったため数えてみると23本もDVDを観ました。
これだけ乱れ観ると、もはや内容もほとんど覚えていない映画も有るのですが
その中で数本、観るうちに痛い腰がビシッと伸びる気がしたものがあります。
これもその一本。
美しい湖のある北イタリアの田舎町。
可愛い少女が赤いトラックに乗り込むところから物語が始まります。
幼い少女が犠牲になる、苦手な感じのストーリーなのかと、ちょっと身構えましたが
この少女は 物語の発端となる死を発見する役割でした。
湖のほとりで死体となって発見されたアンナ。
その姿は芸術作品のように美しく、悲しく、観る者の心の奥底に何かを強く訴えてきます。
殺人事件の捜査が進むにつれ、
淡々と事件に取り組む刑事を始め、村人達の個人的な問題が露わになって行き、
画面全体を包む 静かで美しい北イタリアの自然のたたずまいの中で
映画は犯人探しのミステリーというよりは
人がそれぞれに持つ、誰にも打ち明けられない痛みや悲しみ、
そして そういった物を抱えながらも 前進せざるをえない人間の心の襞を
厳しく、優しく見つめる作者の眼差しを感じさせる
観終わった後に深い感動がこみ上げてくるヒューマンドラマでした。
主人公の刑事役のトニ・セヴィッロが素晴らしいですよ!!
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ヒューマンドラマというのが 好きです。
人間が生きている間の 悲しみ喜び 苦しみ・・・・
さまざまなことが 追いかぶさるように起きますが
その中でも ひょっと すがすがしい風が吹くこともあります。
そういうのに 感動するんですね~♪
観てみたい~♪
して、印象に残りました! イタリアの田舎町 ー
一見したところ、この美しい自然に囲まれた環境下で、
殺害された若い女性の死体が発見されて、ミステリー
へと発展していくとは思わず、意外な展開を見せる
のですけれど、でもそれは、表面上に紡がれている
糸で、実は、人間性のあらゆる面を描き出している
ヒューマン・ドラマなんですよね。
湖のある町の風景の美しかったことと、その町に
住む人たちの人間模様に、胸にグッとくるものが
ありますね。トニ・セヴィッロが、好演してましたね!
今思い出してもそうだけれど、観終わった後の、
余韻が爽やかなんですよね。いい映画だった
なあって。。。
今晩は
そうですね。
人が人と係わりつつ生きて行くと
どうしても免れない摩擦が生まれてしまいます。
愛する故、憎んだり苦しんだり・・・
でも、chigusanoさんのおっしゃる通り、
そこに必ず すがすがしい風が吹く瞬間が有って
かけがえのない絆が生まれるように思います。
そういう映画を見ると、本当に良かったと思います
これもそういった映画の一つだと思いますよ。
今は大忙しのイヴェント真っ最中だと思いますが
その後お時間を見つけて是非ご覧になってみてください。
今晩は
私はロードショーを見逃してしまって、
DVDでやっと観ることができました。
トニ・セヴィッロという役者さん、私は知らなかったのですが
渋くって、本当に素敵な 味のある役者さんですね。
他の作品も観てみたくなりました。
淡々と話がすすむヨーロッパの映画は
たまに観終わってから ぐっと落ち込むことが有るのですが
この映画は、けっして明るい内容ではないのに
暖かい地面に着地したような安心感を感じましたね。